Sepet

映画『細い目』Sepet

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4月11日(土) 11:00(トーク&ティーチイン:オーキッド・アフマド、ジョビアン・リー)
4月18日(土) 18:45

監督:ヤスミン・アフマド
2004年/カラー/35㎜/107分
17歳のマレー系少女、オーキッドの切ない恋物語。金城武の映画VCDを買いに行った市場で、中華系青年ジェイソンと出会う。話す言語も、宗教も、食文化も違う2人はいつしか心を通じ合わせていくが、ジェイソンにはある秘密があった……。2005年、第18回マレーシア映画祭で作品賞ほか計6部門を受賞。同年、東京国際映画祭「アジアの風」部門にて、最優秀アジア映画賞を受賞。マレーシア・ニューウェーブの幕開けを決定づけた作品。

多色字幕版『細い目』Sepet

〜色で見分ける、多様な言語〜
多色字幕版『細い目』

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4月13日(月) 16:45(トーク&ティーチイン:山本博之)
4月15日(水) 18:45(トーク&ティーチイン:シャリファ・アマニ、ン・チューセン、石坂健治、山本博之)

「翻訳して、でもロマンチックさは失わないままでね」

これは『細い目』で、中国語で詩を書くジェイソンにオーキッドが言った言葉ですが、映画を含むすべての表現活動に関わる人に対するヤスミン監督のメッセージでもあるように思います。

外国語の映画が翻訳されるとき、吹き替えでも字幕でも、すべてのセリフが1つの言語に翻訳されます。観客がすべてのセリフを理解するためです。ただし、登場人物には映画の中で話されているすべてのセリフがわかっているわけではありません。映画はもともと多声的なメディアですが、マレーシアのような多言語状況であればなおさらです。

また、挿入曲の歌詞や引用は、意味がわからなくても物語の筋の理解には問題ないために訳されないことも多いようですが、登場人物には聞こえていなくても監督などの製作者には聞こえて、意味がわかっている〝声〟であり、そこにも製作者のメッセージが込められているはずです。

『細い目』でヤスミン監督が表現しようとした作品世界を、できるだけ立体的に表現する試みとして、セリフを言語別に表現し、歌詞や引用の部分も訳した特別な多色字幕版を上映します。

映画字幕のお作法からは少しはみ出すところもあるかもしれませんが、型破りを恐れなかったヤスミン作品の字幕のひとつのあり方をご提案いたします。上映後の字幕製作者による解説とあわせて、『細い目』の多声的な表現をお楽しみください。

山本博之字幕製作者・解説 山本博之

( 京都大学地域研究統合情報センター准教授)

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